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2006/08/27

子猫殺しー坂東眞砂子

直木賞作家の坂東眞砂子のエッセイが
話題になっています。

プロムナード(日経新聞8月18日夕刊) 
子猫殺し―――坂東眞砂子

こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。
世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。
動物愛護管理法に反するといわれるかもしれない。
そんなこと承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している。
家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。
タヒチ島の私の住んでいるあたりは、人家はまばらだ。
草ぼうぼうの空地や山林が広がり、そこでは野良猫、野良犬、野鼠などの死骸がころころしている。
子猫の死骸が増えたとて、人間の生活環境に被害は及ぼさない。
自然に還るだけだ。
子猫殺しを犯すに至ったのは、いろいろと考えた結果だ。
私は猫を三匹飼っている。
みんな雌だ。
雄もいたが、家に居つかず、近所を徘徊して、やがていなくなった。
残る三匹は、どれも赤ん坊の頃から育ててきた。
当然、成長すると、盛りがついて、子を産む。
タヒチでは野良猫はわんさかいる。
これは犬も同様だが、血統書付きの犬猫ででもないと、もらってくれるところなんかない。
避妊手術を、まず考えた。
しかし、どうも決心がつかない。
獣の雌にとっての「生」とは、盛りのついた時にセックスして、子供を産むことではないか。
その本質的な生を、人間の都合で奪いとっていいものだろうか。
猫は幸せさ、うちの猫には愛情をもって接している。
猫もそれに応えてくれる、という人もいるだろう。
だが私は、猫が飼い主に甘える根元には、餌をもらえるからということがあると思う。
生きるための手段だ。

もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。
飼い猫に避妊手術を施すことは、飼い主の責任だといわれている。
しかし、それは飼い主の都合でもある。
子猫が野良猫となると、人間の生活環境を害する。
だから社会的責任として、育てられない子猫は、最初から生まないように手術する。
私は、これに異を唱えるものではない。
ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。
子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。
避妊手術のほうが、殺しという厭なことに手を染めずにすむ。
そして、この差の間には、親猫にとっての「生」の経験の有無、子猫にとっては、
殺されるという悲劇が横たわっている。
どっちがいいとか、悪いとか、いえるものではない。
愛玩動物として獣を飼うこと自体が、人のわがままに根ざした行為なのだ。
獣にとっての「生」とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだ。
生き延びるために喰うとか、被害を及ぼされるから殺すといった生死に関わることでない限り、
人が他の生き物の「生」 にちょっかいを出すのは間違っている。
人は神ではない。
他の生き物の「生」に関して、正しいことなぞできるはずはない。
どこかで矛盾や不合理が生じてくる。
人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。
生まれた子を殺す権利もない。
それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、
自分のより納得できる道を選択するしかない。
私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。
もちろん、それに伴う殺しの痛み、 悲しみも引き受けてのことである。 (作家)

避妊手術が正しい行為とは言い切れませんが、だからと言って生まれたばかりの子猫を崖下に放り投げる・ ・・!!!!  そこに、どのような正当性を唱えても、私には理解できないのです。

愛玩動物として獣を飼うこと自体が、人のわがままに根ざした行為
その意見は正しいかも知れませんが、しかしその行為を彼女自身が行っていたのだし、
自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任・・・・
生まれたばかりの子猫の「生」の充実を彼女は無視し、生かして捨てて人間社会に迷惑掛けることを避けたのですね。

事は単純な事。
坂東眞砂子は小さな赤ん坊の頃から飼っていた、3匹の雌猫だけが可愛かっただけの事なんです。その可愛い雌猫に避妊手術などさせたくないだけなんです。そうなると当然のように、1度に10匹ほどの子猫を生む。生まれたばかりは、人間にしても猫にしても、生んだ親は別にして、見た目はただの肉の塊。可愛さを感じられるのは2週間ほど経ってからだから、そんな感情が湧く前に、肉の塊の時に崖下に放り投げてしまおう。

それだけの事であって、
「殺しの痛み、悲しみ」など、
彼女には
微塵もないと思います。

直木賞作家のエッセイ。
人に感動を与える文章を綴る作家。
今回の「子猫殺し」は、
フィクションであって欲しいものです。

坂東眞砂子さん 「子猫殺し」コラム、掲載紙に抗議殺到
: 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
.

asahi.com
:「子猫を殺している」坂東眞砂子さんのエッセーが波紋?-?社会
.

鬼畜子猫殺し坂東眞砂子 - ニュー速用まとめ wiki.

    坂東眞砂子の作品/amazon.co.jp

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コメント

こちらこそ
コメント有難うございます。

確かに人それぞれの考えがありますが、
その考えを行動に起こした時に悲しみが生じたら、正義ではないと思います。
親猫は悲しんでます。
子猫も生まれたばかりで、
悲しむ事も出来ずに悲しんでいます。

私も坂東氏の行動はもちろん、
このような文章を発表した事に対して、
とても理解できません。

投稿: 神渡 りりsanへ | 2006/08/27 18:01

拙い文章にコメントいただきありがとうございました。

私はまさに生まれたての肉の塊を3つ拾って今日まで一緒に暮らしています。
しかし、拾ったあとで、家に帰って袋を開けた瞬間、醜いとは少しも思いませんでした。

こういった感情にも多少の個人差はあるかと思います。
また、映像で見るのと間近で見るのとではまた違った印象になるかもしれません。

実際、実家で飼っていた猫の親の飼い主(隣人)は猫を飼って長いのに「ねずみみたいで嫌」とキジ猫だけを嫌っておりましたし。

それでもなお、殺し続けて何とも思わない坂東氏の気持ちは私には理解できません。

投稿: 神渡 りり | 2006/08/27 13:38

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日経新聞18日付夕刊「プロムナード」に掲載された「子猫殺し」という記事が話題になっている。直木賞怪奇小説家・坂東眞砂子氏のエッセーだ。 「こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。動物愛護管..... [続きを読む]

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