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2010/09/27

認知症

2000年秋
北海道の片田舎から札幌に住む息子(次男)と
同居のために両親は引越し。
引越しした翌日に父親は体の不調を訴え、
緊急入院。

その日から、
母親の看病生活が始まる。
父親は目が不自由という事で、
母親の病院への泊まり込みが許される。
住居と病院間は弟の車を時々使っていたが、
多くは民間のバスを使っての移動であった。
たくましくも、
病院の近くの銭湯を発見したり、
スーパーで美味しいものを買って食べたりと、
充実した介護の日々を過ごしていたようだ。
2002年2月12日
父親の死により、看病生活は終了。
その後の母親の生活は、
ほぼ隠居状態。
やるべき事がなくなってしまった母親。

2005年夏に訪れた時に、
物忘れの激しさに驚かされる。
同じことを何度も言う母親。

母親の家の中での役割は何も無い。
洗濯、炊事、買い物、掃除、小さな庭の野菜作り。
その他、もろもろの事々に直接係わることなく、
その様子を所在無げに見つめているだけ。
家族が仕事、学校で居なくなった家では、
自分の部屋か、
誰も居なくなった茶の間で1人、
観るとはなしにテレビを点けているだけ。

めったに外出などしなくなった母親。

2010年3月14日
次男の突然の死。

息子の死により、 
千葉に住む私と暮らすことになり、
7月15日より札幌から移住。

千葉での母親の日々。
1人では何も出来ない、
何もしない事に驚く。

私と妻の日常は、
朝7時半ごろ家を出て、
早くても帰宅は夜7時頃。
夜8時・9時・10時・11時も珍しい事ではない。
母親の食事といえば、
朝食=菓子パンあるいはコーン・フレイクと
フルーツ・ジュース
昼食=菓子パンとフルーツ・ジュースと
プリン等のカップ物。
夕食=妻の帰宅をひたすら待って、
やっとのまともな食事。
その食事は、あまりにも遅い時間。

ガスコンロの使用も出来ず、
電気ポットの使用も出来ず、
電子レンジの使用も出来ない。

洗濯も出来ず、
食器洗いも洗剤を使わず水ですすぐだけ。
トイレの後は手を洗うのだが、
石鹸を使わず水で流すだけ。
手もタオルできちんと拭かず、
濡れた状態で動き回る。
おやっ、
トイレの電気が点けっ放し。
洗面所の水道が豪快に出しっ放し。

昼間は布団に横になって、
テレビを観るわけではなく点けている状態。
その音量があまりにも大きいので、
何度と無く注意をするのだが、
「札幌では何も言われなかった」と反抗する。

それでも、集合住宅であることで、
隣近所に迷惑がかかる事を説明し、
音量を下げることに納得してもらうのだが・・・・・。
10分後には、
またしても音量大。

「札幌では何も言われなかった。
お前はうるさ過ぎる」

うるさく、風呂(シャワー)に入るよう言うので、
夕食後にシャワーを浴びるのだが、
石鹸もシャンプーも使っていない様子。
何度と無く説明はしたのだが・・・・・。
お袋よ~~~~~
ちょっと臭うぞ~~~~。

と同時に、
汚れた物、洗濯物を出すように言うのだが、
その量は少ないし、
「今日も黄色いシャツに、シミの付いた黒いズボン」

「母さん、昨日使ったバスタオルはどうした???」
と訊ねたところ、
「乾いたから、畳んであるよ」
と言って、洗濯されたタオルの上に、
キレイに畳まれた昨夜使われたタオルが
置かれたあった。

「母さん、汚れたパンツは臭いから洗濯に出してくれ」
といったところ、
ベッドのしたからカゴを引っ張り出し、
一枚一枚のパンツを嗅ぎ始めた。
お袋よ~~~~~
パンツ1枚だけが臭いのではなく、
部屋全体が臭うな。

今年の夏は暑すぎる。
北海道から来て間もないお袋には辛すぎる。
と言うことで、
お袋の部屋と、
用心に茶の間もエアコンを28度に設定しての出勤。
帰宅したら窓が全開。
「どうした寒かったの?
それとも暑かったのか?」
「・・・・・?????」
「いつから窓を開けてたんだ?」
「・・・・・?????」

玄関から外に出たら、どうなるのだろう???
お袋の体力では100メートルも歩けない。
しかし、
100メートル歩いたら。
イヤッ、10メートル歩いたら。
この家に戻って来れるだろうか???
2ヶ月以上経過した今でも、
「トイレは・・・・そこ???」
と尋ねるお袋。
・・・・・・・・。

近くの交番のオマワリさんに、
名前・住所・電話番号・私の携帯電話の番号と、
用心にお袋の旧姓を記した写真を渡しました。
「万が一の時は、お願い致します」

私がシャワーを浴びようとしたら、
お湯が出ずにエラー・サインが表示。
再度試したのだが、
やはりお湯が出ずにエラー・サイン。
「給湯器が壊れた!!!!!」
と思ったのだが・・・・・・・。
ガスの元せんの「ひねり」の位置が
見慣れな位置!!!!!
妻に尋ねたところ
「私は閉めてません」
お袋に尋ねると
「・・・・・・?????」

不安であっても、
お袋を1人残して仕事に行かなければならない。
せめて電子レンジを使えれば、
もう少しまともな昼食を取れるのに。
ボリュームを上げてのテレビ鑑賞。
ボリュームのロック設定があったら助かるな~~~。

暑い夏が過ぎて、
まもなく心地よい秋がやってくる。
玄関のドアを開け、
ちょっと長い階段を用心しながら降り終えたら、
さて右に行きますか。
それとも左に行きますか。
仕事中に登録されていない番号から電話。
「お宅の婆さん、けっこう歩けるではありませんか。
交番に尋ねてきて、
『私の家は何処?』と言って、
札幌の住所を言ってますよ」
と交番のおまわりさんから電話があったら・・・・・・。

そして、
どうしたんだろう・・・・・。
習慣づいていた『ドアを閉める』が、
開けっ放しが多くなったな。

ひたすら、
妻が帰ってからの夕食を待っているようだが、
台所や冷蔵庫の中の食べ物を、
自由に食べていいんだよ。

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