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2017/04/18

憧れのスポーツ・カー

会社の仲間達とのバス釣り大会。
場所は片道100Kmの亀山湖
夜中に高速道路を走らせた。

高速を下りて、途中のコンビニで買い物。
駐車場で休憩を取ってる時に、
白のシルビアが目の前に止まった。
中から60歳位オヤジさん。
助手席には奥さんらしき女性。
オヤジさん、缶ジュースを奥さんに渡すと、
タオルで車を拭き始めた。

「あの車、スピード出るんだろうな」
「しかし、あのオヤジには似合わないよな。
どう見ても、買ったばかりだぜ」
「でも、オヤジ嬉しそうだし、オバさんも嬉しそうだな」
友と2人で、
彼らの人生を無責任にも想像してしまった。

彼は免許を取ったが運転する車が無く、
もっぱら会社のトラックのみ。

ある日、
親戚のオジさんがクラウンを買うことになったので、
年代物のカローラを譲り受ける。
自分の車を持てた喜びの為、
そのカローラでいつもドライブ。
彼女も出来、楽しさも一段と増した。

それでも、
ボロ・カローラに愛着を持っていた彼ではあるが、
最近のスピードが出るスポーツ・カーにも憧れていた。
・・・いつかポルシェを、いつかフェラーリを・・・・
そんな思いを持ちながらも、
カローラを大切に乗っていたのである。

ある日、彼女からの告白。
「出来ちゃった」
早々2人は結婚。
楽しい、幸福な毎日が続いていた。
乗り込む人数は
2人から小さな1人が増えただけで、
何も変わることが無く、カローラは走りつづけた。
3人から4人に増えても、カローラは走りつづけた。
狭い車内で家族は幸福を満喫していた。
5人になった時・・・
「中古のワンボックを買いましょうよ」
「中古!・・・ワンボックス!・・・(;O;)~」
1ヶ月後には、家族5人をデリカが運んでいた。
春の花見・夏のキャンプと、
秋のハイキング・冬のスキー。
デリカは家族をもちろん沢山の荷物を運び、
沢山の楽しい思い出を運び続け、
月日は流れた・・・。

3人の子供達は独立し、
オヤジさん・奥さん2人には大きすぎるデリカ。
時々不機嫌になって走らなくなるが、
2人を無事に運ぶデリカ。

ある日の事、
帰宅するオヤジさんを待っていたのは、
笑顔の奥さんと好物の刺身。
それと、刺身の横に数々の車のカタログ。
新車のスポーツカー・シルビアが、
2人の楽しい思い出を運ぶ役目を担うことになった。

「あの2人、何所に行くんだろうか?」
「パス釣りでないことは確かだな」

2001/05/31 著





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